北千住法律事務所
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千住九条の会ニュース(2017・1・11発行)に年頭の挨拶をいたしました。

戦後憲法学の原点を学ぶ
 
                       弁護士黒岩哲彦

〜反立憲主義・反知性主義の暴走〜


安倍首相は戦争法を強行し南スーダンに自衛隊を派遣するなど「戦争する国」に向かう暴走を続けています。

さらに、「個人の尊厳」を踏みにじる自民党憲法改憲草案に基づく日本国憲法の明文改憲への前のめりの姿勢を明らかにしています。


〜安保法制違憲訴訟は全国的運動に発展〜


戦争法を廃止し立憲主義を取り戻す運動として取り組んでいる安保法制違憲訴訟は、2017年1月6日現在で、全国の原告総数4850人、提訴済は13地裁(15裁判)、今後の提訴確定地域は計5地裁と全国的な運動に発展しています。

全国で最も早く提訴した東京訴訟(自衛隊出動差止訴訟、国会賠償請求訴訟)は、2017年秋には立証段階に入り山場を迎えます。




〜戦後憲法学の名著に学ぶ〜
 

日本国憲法の制定にも携わった憲法学者の名著の復刻が続いています。

これらの名著を学ぶことは、「反立憲主義」・「反知性主義」に立ち向かうための理論的確信を得ることができ、また安保法制違憲訴訟担当裁判官を説得するための基礎作業になります。
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宮澤俊義さん(1899年〜1976年)は、「天皇機関説」を唱えた美濃部達吉さんの直弟子、幣原内閣の憲法調査会のメンバー、東大第一憲法講座担当であり、近代日本憲法学の大権威のひとりです。

『あたらしい憲法のはなし』は日本国憲法が施行されて間もない1947年6月15日に朝日新聞社から出版されました。


「本当に世界に平和をうちたてるには、世界中の国々がみんなで軍隊をやめ、みんなで戦争を放棄するほかに道がない」と力強く語りかけます。


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佐藤功さん(1915年〜2006年)は内閣法制局参事官として日本国憲法制定作業を支え,憲法制定後も政府関係者の強い要望でしばらく役所に勤務し、その後、上智大などの教授を務めました。

『憲法と君たち』は改憲を党是とした自由民主党が結党した1955年に出版されました。


「憲法が君たちを守る。君たちが憲法を守る。」と分かりやすく子どもたちに語りかけています。



宮澤俊義『あたらしい憲法のはなし』(2016年6月18日発行、三陸書房)

佐藤功『憲法と君たち』(2016年10月20日発行、時事通信出版局)